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ザッツ・ザ・ウェイ・オブ・ザ・ワールド / アース・ウインド・アンド・ファイアー [ドラマ・映画好きなもので]

5月9日 シアターN渋谷 レイト・ショー

75年の映画「ザッツ・ザ・ウェイ・オブ・ザ・ワールド
モーリス・ホワイトのドラムスティックの合図で始まる「暗黒への挑戦」
当時、モーリス・ホワイトは、既に「神」であったはずなのに、
アース・ウインド&ファイアー扮する「グループ」のメンバーが笑顔で車に楽器を積み込んでいるのは、とても微笑ましいシーンであります。
モーリス・ホワイトは下界の有象無象をどのように見ているのでしょう。

 この映画は30年以上前の作品ですが、随所にかかるアース・ウインド&ファイアーの音楽の壮大なスケールは、一切時代を感じさせません。公開当時はリアルタイムであったと思われる映画の背景と比較してしまうと、ストーリーとのギャップを感じてしまい、この映画の魅力がわかりにくくなるかも。

 それはともかく・・・「ペイジズ」が最初に事務所で披露する“Joy, Joy, Joy, Everyday”のキャッチーなメロディーは、元々決して悪くありません。エロ白人DJのカッコ悪さはさておき、「コールマン・バックマスター」が会社の仕事として作り込んでいくプロセスはなかなか面白く、生音のオーケストラの作り込みは素晴らしい。

 「ペイジズ」のレセプション会場で、なぜかBGMとして流れる「リーズンズ」
黒人DJが紹介する「シャイニング・スター」をカー・ラジオで聴いて焦る辣腕プロデューサー「コールマン・バックマスター」

 ジュークボックス業界のボスやゴルフ接待、営業の駆け引きのシーンが出てきたりして、この辺はとても70年代的です。日本料理屋の鉄板焼カウンターで海老やステーキを食べやすい様にきれいに切り分ける場面が、妙に緻密に描かれています。たぶん最先端の食事スタイルだったのでしょう。
 
「コールマン・バックマスター」に入れ込んで、どんどん歌が上手くなっていき、作品の完成度は高くなったのに、音楽雑誌の評論で軽んぜられて怒る「ペイジズ」の「ヴェロア」・・・その意志の強さの背景にある哀しい現実も、社会問題としてきちんと描かれています。

 この映画の前後で出たアース・ウインド&ファイアーのアルバムは、「太陽の化身」「暗黒への挑戦」「灼熱の饗宴」「スピリット・魂」といった所になりますが、映画の中でアース・ウインド&ファイアーの「ローラー・ドーム」での演奏シーン「ハッピー・フィーリング」は強烈で、「灼熱の饗宴」のライブ映像なども発掘して欲しい所です。

ところで、「ヴェロア」の着替えのシーンなどサービス・カット(?)がありますが、
パンツのサイズが妙にでかいのも70年代的だったりします。


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deacon_blue

☆ こんにちは。これDVDでもいいから見たいです(^o^)。
by deacon_blue (2007-05-27 21:20) 

DT

deacon_blueさま
コメント有難うございます。
この映画は結構面白いのですが、若干B級でもあります。
「ペイジズ」のイメージはカーペンターズとはかなり異なるかも・・・
by DT (2007-05-28 09:11) 

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